DJI製ドローンには360度静止画パノラマを自動生成する機能があります。
ボタン一つで撮影からスティッチまで行ってくれるため、スティック操作で機体を少しずつ回転させるよりも正確で、短時間でパノラマを作成できます。
ただし、この機能はドローンが撮影中にほとんど動かないことが前提です。
実際には風の影響を受けるため、完全に同じ位置に留まることはほとんどありません。
それでも比較的きれいに繋がるのは、ドローンが高い位置から撮影することで地上との距離が離れ、視差(見える位置のズレ)が小さくなるためです。
しかし、近くに高い建物や鉄塔あるいは低い高度の場合は視差が大きくなり、自動スティッチではうまく繋がらないことがあります。
そこで登場するのが、パノラマ作成専用ソフト PtGui です。
https://www.ptgui.com/
PtGuiは画像内の特徴点を細かく解析してスティッチするため、DJIの撮って出しでは繋がらなかった部分も、より自然にスティッチできる可能性があります。
比較用として、ずれが生じたサンプル画像を用意しました。
画像をクリックするとVR映像が表示されます。
DJI Mavic2 高度20Mの撮って出し
PtGuiでスティッチした画像
DJI Mavic2 Proの画像では地平線がずれていますが、PtGuiでは自然につながっています。
また、PtGuiでは元画像をフル解像度のままスティッチできるため、Mavic 3では約22,000×11,000ピクセルという非常に高解像度のパノラマを作成できます。
保存サイズはJPEGで約69MB、TIFFでは約755MBにもなります。これだけの解像度があれば、遠景の建物や地形まで拡大して確認できるため、一般的な360度パノラマとは一線を画す情報量を持っています。
私はこれまで多くのパノラマ制作をPtGuiで行ってきましたので、ドローンで撮影したパノラマも可能な限り高品質に仕上げることが可能です。
ただし、どんなソフトにも限界があります。
撮影中にドローンが風で数メートル流されてしまうと、視差が大きくなり、PtGuiでもきれいにスティッチできないことがあります。
そのため、撮影後は必ずその場で仕上がりを確認します。
DJIの撮って出しで問題がなければ、そのまま使用できることがほとんどです。
なお、今回改めてテストした結果、旧機種よりも新しい機種の方がスティッチのズレは少ないという結果になりました。
これはドローンの位置保持性能などの向上によるものと思われます。
Mavic3の撮って出しパノラマ
もし違和感があれば、その場でPtGuiによるスティッチを行い、再確認します。
特に近くに建物や鉄塔、低高度ではこの確認作業が非常に重要です。
それでも修正できない部分については、最後の手段としてPhotoshopで修正を行います。
とはいえ、どんな最新機種でも風の影響までは避けられません。
高品質なドローンパノラマを制作するためには、できるだけ風の弱い日に撮影し、その場で仕上がりを確認することが重要ですね。
ご注意
・低高度の場合は上部は写らない場合があります。
・PtGuiでスティッチした場合上部の画像が無いので、別途Photoshop等で作成する必要があります(VR利用の場合)。
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